大麦若葉末含有食品の免疫機能および体調維持に対する効果
松岡夏希1)、本岡香奈1)、森川琢海1)、森田愛子1)、高嶋慎一郎1)、神谷智康1)、髙垣欣也1)、岩間義孝2)
1)株式会社東洋新薬 研究開発本部、2)医療法人財団健康睡眠会 日本橋循環器科クリニック
薬理と治療, 51(10), 1603-12, 2023
ABSTRACT(概要)
健常成人男女56名を対象に、大麦若葉末を含む食品又は含まない食品のいずれかを8週間摂取してもらい、cDCs(通常型樹状細胞)活性、活性化NK細胞、体調アンケート(かぜ様症状の自覚症状)の評価を行った。その結果、健常成人男女において、大麦若葉末を含む食品の継続的な摂取は、cDCsを活性化することが示された。また、cDCsの下流に位置する免疫細胞であるNK細胞について活性化NK細胞の割合を増加させ、さらに全身および特定の部位のかぜ様症状(全身:熱っぽさ・寒気など、部位:咳・頭痛など)の累積発症日数を低下させることが示された。
マウス骨髄由来のcDCsに大麦若葉末を添加したところ、IL-12(活性化した樹状細胞が産生し、下流のNK細胞等の免疫細胞を活性化するサイトカイン)の遺伝子発現量の増加が確認された。
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